下を向いて生きよう。
安田佳生さんの『下を向いて生きよう。』を読みました。
本書でいう「下を向いて生きる」というのは、
- 漠然と上ばかりを目指すのではなく、下を見ることの方が幸せを感じれる
- 自分がやっている仕事や、今日一日の自分を、自分で認めてほめてあげる
というこの二つを意味していると思います。
1.漠然と上ばかりを目指すのではなく、下を見ることの方が幸せを感じれることが多い
よく「人は人、自分は自分だから」と言って、周りを気にしないふりをする人がいる(私もこの言葉を使ったことがある)
が、人間という生き物は他人と比べずにはいられない動物なのです。
人間は周りと比較することによって自分が「幸せ」かどうかを判断するやっかいな生き物なのです。
それが人間の“性”なのだから、どうしようもないのです。
つまり、
どこを見るか、どこと自分を比べるかで「幸せ」は決まってくる。
自分より下を見れば「幸せ」。
でも、自分より上を見てしまうと「不幸」。
上ばかり見ていても、「上には上にいるのだからきりがない」というのが、正直なところだと思います。
上の人と比べると結局、
「不幸」を感じる→落ち込んで、嫌になってしまう
という流れができてしまいます。
人間は「幸せ」を感じながら生きる生き物だからこそ、あえて下を見る必要もあるということなのです。
人は誰もが「幸せ」になりたいと願っているはずだし、私もそう思っています。
しかし、みんながみんな「幸せ」を手に入れられる世の中ではない。
人それぞれによって、「幸せ」に対する考え方は異なるとは思いますし、奥が深いものですが、私たちは今そこにある「幸せ」に気付いてあげることが大切なのです。
2.自分がやっている仕事や、今日一日の自分を、自分で認めてほめてあげる
著者の安田佳生さんは“一日一回、自分をほめること”をしているそうです。
小さいことでも何でもいいし、理由なんてなくてもいいから、とにかく自分をほめるのです。
現代人は自分をほめる努力が足りない。
その通りだと思いました。
実際に私もそんなことはしていませんでした。
体調も精神状態も良い日もあれば、どちらもダメな日もあると思いますが、どんな時でも“理由もなくほめる”ということが大切なのです。
しかし理由もなくほめたからと言って、必ずしも気分が良くなっているとは限らないのです。
それは人の心というのはそんなに単純にできていないからです。
でも、
こんな大変な時代に生きているのだから、生きているだけで偉い。それ以上にほめる理由などいらない。
自分で自分のことをほめるということは恥ずかしいし、なかなかできないかもしれないけど、ポジティブに物事を考えることはやはり重要だと思いました。
以下メモ↓
◎投資が金品の見返りを求めるものなら、消費は「満足感」や「幸福感」という見返りを求める行為。
◎残業しないということと、残業するということは、どちらも人が成長するのに必要なステップ。
→大切なのは、今の自分にどちらが必要なのか見極めて実行すること。
◎喜びは、結果ではなく、結果を追い求めるプロセスの中にある。
- 作者: 安田佳生
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2007/11
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