不況にも負けない 技あり! これで採用内定繁盛術 就活道場
宮内亮太さんの『不況にも負けない 技あり! これで採用内定繁盛術 就活道場』を読みました。
本書は“TAKU.Kの一日一冊ビジネス書”の記事を見て、これはと思って買ったものです。
いきなりですが、就職活動を通して何社からも内定をもらえた人、一方でどこからも内定をもらえない人の違いは何なのでしょうか?
このことについては私も疑問に思っていた時期がありました。
この違いは“就活に対する考え方の違い”からスタートしていると思います。
後者の人間は自分自身に対して「どうしたら内定が取れるようになるのか?」と質問し、考えている人が多い。
そのため、よくあるマニュアル本などを読んで真似してしまったり、小手先のテクニックを駆使しようとして自滅しているパターンが多いのだと思います。
また、それで運良く内定をもらえたとしても、入社してから仕事内容などに不満が出てきてしまい、やめてしまう人がでてきてしまう。
これが最近問題となっている“人材の低い定着率”につながってくるのです。
つまり、後者の頭の中は志望企業から内定を取ることが目的となってしまっているため、『自分とは何者なんだ?』と自分のことについて考えないのです。
それに対して前者の人間は上記のような考え方をしていません。
前者は内定は目標、つまり目的のための単なる通過点にすぎないという考えをしています。
要は、
考えなくてはいけないのは、
「どうすれば内定が取れるようになるか?」ではなく、
「この時代の企業の人事採用担当者があなたを採用したくなるためには、どうすればいいのか?」ということなのです。
つまり、この時代の人事採用担当者の採用したくなる感情を揺さぶり、糸口をあぶり出すことです。
人事採用担当者に採用したくなる気持ちにさせるには、きちんと「自分とは何者なんだ?」「自分は何がやりたいのか?」ということ、つまり自己分析をする必要がでてくるのです。
そうやって考えまくることで、自分のやりたいことをみつけ、自己PRや志望動機が生まれてきます。
だから、こうして生まれてきた自己PR、志望動機は当然魅力的に映るはずです。
本書は小手先のテクニックが書いてあるマニュアル本ではなく、本来の就職活動のあるべき姿が書かれています。
その他にも、自己分析のやり方、業界研究の仕方、志望動機の作り方などが極めて読みやすく書かれているので、現在就職活動中の私が薦めてもあまり説得力がないかもしれませんが、読んでおいて損はないと思います。
本書を通じて吸収できるところはどんどん吸収したいと思います。
- 作者: 宮内亮太
- 出版社/メーカー: カナリア書房
- 発売日: 2009/01/26
- メディア: 単行本
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