転職は1億円損をする
石渡嶺司さんの『転職は1億円損をする』を読んだ。
本書での“1億円の損”というのは、一社にずっと勤めた場合の生涯年収と途中で転職をした場合の生涯年収の差を比較したものになっています。
実を言うと、私もこれから就職活動を行っていきます。当然ではありますが、転職を見越しての就職活動をするのではなく、しっかりと自分の価値観などに合った会社を選んでいかなくてはいけません。しかし、現在転職をする人が多いということは、「若いからやり直しがきくはずだ」とかいう風なことを理由に、なんとなくで会社を選んでいる人が多いということになると思います。
本書では転職(特に早期転職)によって損をするものは、年収だけでなく、その他にも年金など福利厚生もであるとし、その損得勘定を例をあげながら書いている。その他にも、転職によって人生を無駄にしてしまった人の話も含まれていたので、参考になると思います。
また、私にとって印象的だったのが、就職情報サイトは私たちの味方と思いきや、実は敵だということです。彼らは「転職は損をする」ということを承知で、転職をあおっているのです。これによって、まんまと乗ってしまった転職者が多数出てきて失敗するから、日本の経済はダメになるのです。
もちろん転職成功者も少なからずいると思いますが、そういう人は自分の強みを把握し、かつ自分がブランド化されているから、成功するのです。“自分を知る”ことが大事なのです!
この本を読んでも転職に踏み切る人が出てくるとは到底思えません・・・。
以下自分用メモ↓
◎マッチポンプ―意図的に自分で問題を起こしておいて、自分でもみ消すこと。また、そうして不当な利益を得る人。
◎上司の仕事は部下のマネジメント。つまり、部下の相談に乗ること。→コミュニケーションを取るべき。
◎他の人が持っていないものを、自分が持っていることを示す!(面接で)
- 作者: 石渡嶺司
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/10/10
- メディア: 新書
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