思考のボトルネックを解除しよう!
石川和幸さんの『思考のボトルネックを解除しよう!』を読んだ。
本書も先輩に紹介していただいた本です。
本書は人間の思考システムにあるボトルネックをはっきりとさせて、それを解消する方法を順序立てて教えてくれています。このボトルネックというものがどれだけ人に悪影響を及ぼすものであるか、またそれに対応し、解除するとどれだけ変われるかを、私たちにとって身近な内容を具体例として説明しているところも、わかりやすくてよかったです。
本書では“ボトルネック”を、以下のように定義しています。
ボトルネックとは、隘路のこと。
系(システム)のアウトプットが制限される制約条件のこと。
*隘路=支障となるもの。障害。難点。
簡単に言ってしまえば、ボトルネックとはリミッターのことです。
つまり、
「思考のボトルネック」とは、思考のアウトプットに限度を生じさせてしまう「制約」のことです。
この「思考のボトルネック」には3つの軸がある。
1.「知識」のボトルネック―「情報」、「手法」、「技能」の3つのボトルネックを内在させている。
2.「選択」のボトルネック―「選択」、「認識」、「前提」の3つのボトルネックを内在させている。
3.「生/活力」のボトルネック―「健康」、「習慣」、「好奇心」の3つのボトルネックを内在させている。
その中でも、著者は「選択」のボトルネックを最重要視しています。
「選択」のボトルネックは、あなたの「居場所」と「向かうべき場所」を決めてしまう。
何になりたいのか、何をしたいのかを選ぶことが、結局人生を決めてしまう。
からです。
この3つそれぞれがお互いに制約し合ってしまい、リミッターができてしまうことによって、本来ならすごい可能性を持っているかもしれないのに自分のパフォーマンスが低いレベルにおかれてしまうわけです。他が良くても、どれか一つでも悪いのがあると、良いものにも悪影響を及ぼしてしまうのです。なので、バランスよくしなければならないというわけです。
「情報」×「手法」×「技能」×「選択」×「活力」=「成果」
です!これは本書での成果を出すための式なのですが、これは常に頭に入れておきたいものです!
本書を読んでいて、まるで自分のことを言っているかのように思ったり、書いてあることに対して「図星だ!」と心の中で叫んだところが何箇所かありました。なので私にとっては刺激があり、ものすごい為になる本となったので、これからの対策として活かすことができたらよいです。
それにしても、先輩に紹介してもらった本は、良い、為になる本ばかりです。
以下私用メモ↓
◎ボトルネック改善の5つのステップ
1.ボトルネックを特定
2.ボトルネックを最大限活用
3.他を、ボトルネックに同期させる
4.ボトルネックの能力を引き上げる
5.また、1.に戻る
◎問題に対して、「答え」ばかり求めてはダメ!←現実の社会に「答え」はないから。「答え」は考えて生み出すもの。
◎付加価値時間最大化と非付加価値時間最小化の方法論―ECRS
- Eliminate(なくせないか)
- Combine(いっしょにできないか)
- Re-order(順番を変えられないか)
- Simplify(単純化できないか)
◎自分の「認識」を変える!
ステップ1―自分は何者で、今何をしているのか(認識)
ステップ2―自分は何がしたいのか、何になりたいのか(選択)
ステップ3―それはできるのか、なれるのか(前提)
ステップ4―ステップ1に戻り、認識を改める
- 作者: 石川和幸
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2008/08/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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