就活のバカヤロー 〜企業・大学・学生が演じる茶番劇〜

石渡嶺司さんと大沢仁さんの共著である『就活のバカヤロー 〜企業・大学・学生が演じる茶番劇〜』を読みました。



本書はタイトル名に惹かれて思わず手に取ってしまいました(笑)。



本書は企業の人事担当者、大学教職員、学生、就職情報会社、就活コンサルタントなどへの徹底的なヒアリングから得た「生の声」で構成されています。




そして、普通の就活マニュアル本が絶対に書かない、就活の裏側を赤裸々に描き、そのうえで、これからの就活のあるべき姿が提案されています。




本書の対象として、以下が挙げられます。

  • 大学生  →自分たちの就活がどう見られているか、就活を準備するためのガイドブック
  • 若手社会人→自分の就活を振り返り、就活の苦しさなどを再認識するための知的な読み物
  • 親世代  →わが子の就活を見守るための解説書、それから若手社員たちの現状を把握するための指南書
  • 企業の人事→採用活動をブラッシュアップするためのバイブル
  • 大学教職員→就職支援・キャリア教育をさらに進化させるための裏技本

このように、どの立場の方が読んでも楽しめるようになっていて、具体例も多いので読みやすかったです。




学歴差別などの問題も取り上げられたりなど、衝撃を受けてしまう人もいるかもしれません。



ただ、就活をこれから本格的に行っていくという大学生には本書を読んで、就活に対する考え方、本来の就活の意味などを知っていただけたらと思います。



ちなみに、毎ページ、下にプチ情報が載っているのも、おもしろかったです。




きっと本書を読み終わったら、「就活のバカヤロー!!」と叫びたくなると思います(笑)。



私はこれから就職活動を本格的に行っていく前に、本書を読むことができてよかったです。



本書は読んでいてスカッとしましたし、ほんとうに勉強になりました。


就活のバカヤロー (光文社新書)

就活のバカヤロー (光文社新書)