自分のアタマの中を伝える技術

岩田宗之さんの『自分のアタマの中を伝える技術』を読みました。



今日ではビジネスの分野に限らず、他の分野でも他人とスムーズにコミュニケーションをとることが最重要視されています。



また、コミュニケーションの形態自体も変わってきています。
パソコンの普及やネットの発達によって誰でも紙の資料を作り、それをコピーし、不特定多数に配布することができるようになってきています。



よって、

「話す」ことよりずっと難しい「書く」ことが、必須の技術になってきているのです。


本書では「話す」ことと「書く」ことをひっくるめて、「伝える」としています。



人にものを伝えたり、説明するときにはどういうことに気をつけるべきなのかということをテーマに、心構えから始めて、図や文章、表など様々な表現方法について書かれていています。



本書は“伝える”テクニックというより、“伝える”こと自体にどんな意味があるのかを中心にしているので、自分が思っていること、感じていることをうまく表現できない、またはどう表現したらよいのか分からないという方にはおススメです。




私はこの本を参考にして、自分で独自の方法を考える癖をつけていけるように意識していきたいと思いました。
他人の方法をそのまま真似するのではなく、自分なりに考えるプロセスもまた自分を成長させてくれると信じているからです。



自分自身が相手に何とか伝えようと誠意を見せれば、たとえ話が下手でも、相手も聞く気になってくれるはずです。




以下メモ↓


文章や資料としてまとめる際の、情報の表現方法(大きく分けて4つ)

説明とは

  1. 「わかる」とは、複雑な現実の中から、あるパターンを見出すこと。
  2. 「説明」の目的は、自分が見出したパターンを、他人にも見つけ出してもらうこと。
  3. 人はいったんパターンが見えると、それにしかみえなくなる。それが「ものの見方」。
  4. 説明は、文章だけでなく、図や式の方が分かりやすいこともある。

◎階層構造の注意点

  • 部分を集めて大きなまとまりにした時には、そのまとまりにどんな意味があるのかを考える。
  • 階層構造には、分類分解の2種類がある。
  • 階層構造を順番にたどるには、幅優先深さ優先の2種類がある。


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